冷え性の原因に関する豆知識
冷え性の多くは毎日の生活習慣が原因で引き起こされます。
冷え性を改善する為にもどのような生活を心掛ければいいのでしょうか。
冷え性になる原因
冷え性は多くの不調を引き起こす
体の冷えは万病の元と言われており、頭痛、肩こり、腰痛などを引き起こします。
寝つきが悪い、眠りが浅いという方は体の冷えが原因で、体が休めない状態になっている可能性があります。
特に女性は、月に１度やってくる生理の生理痛が冷えから起こっている、あるいは冷えがあるために辛い痛みになっている人がたくさんいるのです。
では、そもそも冷え性はなぜ起こるのでしょうか。
冷え性と生活習慣の関係
冷え性は生活習慣が大きく関係している
冷えの原因の多くは、生活習慣からきていると考えられています。
視床下部の異常
視床下部は脳にあり、ホルモンや自律神経などを調節する司令塔としての役割を担っています。
体温調節はもちろんのこと、睡眠や食欲などにも関係している非常に重要な器官です。
この視床下部が何らかの原因で障害されることにより、体温調節が上手く出来なくなってしまうのです。
たとえば、ストレスや睡眠不足などが起こると、この視床下部の調節能力が低下してしまいます。
すると、体温調節までうまく出来なくなってしまい、結果として冷え性が起こるのです。
血流が悪い
血液は体の中で作られた熱を、体の隅々まで運ぶ役割もしています。
座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事をしていると、血液が足の方に溜まってしまい、血液の流れが滞ってしまいます。
そうすると、熱がうまく全身に回らず、冷え性になってしまいます。
また、貧血のように血液の量が少なかったり、血液を全身に送る力が弱い（低血圧）場合にも同じように血液の熱がうまく全身に伝わらなくなってしまいます。
他にも、喫煙や動脈硬化など血管が細くなったことによって血流が悪くなった場合でも、冷え性になってしまいます。
皮膚の感度異常
夏は室内の冷房を低く、冬は暖房を高く設定しているところが多いです。
室内と外との温度差があると、そこを出入りしているうちに皮膚にある温度を感知するセンサーの働きが鈍ってしまいます。
すると、体の体温調節が上手くできず、体の熱が少なくなっても産生しようとしなくなってしまうため、冷え性になるのです。
熱の産生量が少ない
体は筋肉を動かすことで、熱を作っています。
筋肉量の少ない人は熱を作る量が少ないため、体が冷えやすい状態になってしまうのです。
また、食事制限など無理なダイエットは筋肉を細くしてしまい、働きを弱めますので、冷え性になりやすくなってしまいます。
食生活の乱れが冷え性の原因！？
現代の食生活は冷え性になりやすい
意外と知られていませんが、実は食生活の乱れも冷え性に大きく関わっているのです。
今は食の欧米化が進み、タンパク質（お肉など）、脂質、糖質を多く摂取する食事内容が増えています。
その反面、野菜などから摂取されるビタミンや海藻類から摂取されるミネラルは、不足がちになっている人が多いのです。
食べ物に含まれる糖質は、ビタミンやミネラルの協力を得てATPというエネルギーや熱になります。
しかし、ビタミンやミネラルが不足してしまうと、食べ物からATPが作られなくなってしまいます。
そのため、体温が上がりにくくなり、冷え性になってしまうのです。